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  • odawaraetsuko1

作業としてのおやつ作り

                         2024/05/06

前回のブログで,週末のおやつ作りについて書きました.

日課に追われ忙しいお母さんと子どもたちが,一週間のバランスを取り,

親子に必要な親密な時間をつくるのを,このおやつ作りがどのように

支えているかという話でした.

今日は,作業としてのおやつ作りの見方を,以下の角度から,お伝えしたいと

思います.

              作業としての週末の子どもたちとのおやつ作りの形態

              その作業の機能

              その作業の意味.

おやつ作りを俯瞰する(大きな作業の図で見る)ために,未希が子供たちと

おやつを作っているのを想像してみましょう.


作業としてのおやつ作り

















未希の娘たちが

お母さんとおやつを

作っています



状況:

未希は常勤の作業療法士として働きながら,二人の娘,4歳の美優と

1歳の千恵を育てています.

未希は仕事,子どもの世話,家事と,たくさんしなければならないことが

あるので,平日は常に時間に追われるように感じ,緊張して過ごしています.

未希は,朝5時に起床し,子どもを起こし,朝食を食べさせ,保育園に連れて行き,

8時から5時まで勤務し,子どもを連れて帰宅し,子どもの世話,翌日の準備,

他の家事をします.

子どもたちとゆっくり過ごす時間がないことに罪悪感があります.

未希は,子どもの健康的な成長には母親と一緒に過ごす時間が欠かせないのは

わかっているが,忙しすぎて一緒に遊ぶ時間をとるのは難しいのが現実です.

これが,未希にとっての環境からの挑戦です.

未希は,子どもたちとの週末のおやつ作りを使って,環境からの挑戦に

パンチします(立ち向かいます.)



作業の形態:

未希はやらねばならない日課が一日中,平日は毎日,たくさんあります.

常に時間に追われるようです.

逆に,週末は家族でゆっくり過ごします.よく娘たちとキッチンで

おやつ作りをします.

4歳の美優が作りたいものを選んで,クッキーやポップコーンを作ります.

美優は作り終わると作ったものを好きなだけ食べてご機嫌です.

「今日はクッキーを作ったね.」と自慢そうに未希に言います.

一歳の千恵は,おやつ作りはできないけど,未希たちの足元でうろうろし,

はしゃぎます.みんな楽しんでいます.


作業の機能:

平日と休日のバランスを取る

未希の平日は,本当に目まぐるしい忙しさです.必要な日課をこなすために,

時間に追われ,緊張しています.子供たちも母親のスケジュールに合わせるために

忙しい日々を過ごし,やりたいことを我慢しています.

休日はゆっくりと家で過ごして,平日の緊張を解き,リラックスします.

そうやって,忙しい平日と週末のバランスをとります.

おやつ作りは未希と子どもたちにとって,週末を象徴する作業です.


おやつ作り

一般的に,幼い子供たちは母親と一緒にいたがり,常に母親の注目(アテンション)

を求めています.週末の子どもたちとのおやつ作りは,未希が時間と場所を

子どもたちと共有し,一緒に楽しむように助けてくれます.

そうやって,未希は子どもたちのしたいことを叶えることができます.

週末のおやつ作りでは,子どもたちの願いと甘えが優先されるのです.

4歳は,好きなものを作ることが叶いました.

クッキー作りでうまくいかなかったときは,お母さんが直してくれました.

まるいクッキーを作っているときに,お花のクッキーを作っても

褒めてくれました.

美優が作ったお花のクッキーを見て「わー,すごいね.」と,

褒めてくれました.

しかも,自分が作ったクッキーを好きなだけ食べることができたのです.

4歳は,クッキーでも,ポップコーンでも,まるいクッキーでも,

花型のクッキーでも,選ぶことができ,お母さんに褒められ,甘やかされ,

受け入れられます.

子どもは,自分が母親とつながっていることを確認して満足し,

居心地よくなり,落ち着き,元気を充電し,家族の一員であることを感じます.

4歳の「今日はおやつを作った.」は,母親と過ごした親密な時間に満足した

ことを表現しています.

子どものことばを受けて,未希は自分の愛情が子どもに届いたことを

確認しました.

母子は親密な時間と空間を共有しそれぞれが満足するのです.


1歳の娘は,おやつ作りはしませんでしたが,家族の足元をうろうろし,

はしゃぐことを通して,母と子どもの作業に参加しました.

家族に属し,家族の一員になるのです.

未希と子どもたちは,平日は,日課を優先しました.

ゆっくりと交流することはありませんでした.

母親にとって,子どもの要求を叶えることは大切な愛情の一部なので,

未希は平日の日課優先の生活に罪悪感があるのです.

週末のおやつ作りを通して,未希と子どもたちは平日とのバランスを

とっているのです.

現在未希は,子どもたちの時間を優先して生活しています.

自分の時間を犠牲にしているが,子どもが幼い間のことだと

自分に言い聞かせています.

子どもが成長したら,未希は自分の時間を持てるでしょう.

人生を通して,彼女の時間のバランスはとれるはずです.


作業の意味:

未希と子どもたちにとって,週末のおやつ作りは母と子どもを象徴する作業です.

平日は未希も子供たちも日課に追われ,一緒に楽しむことができません.

休日のおやつ作りで平日とのバランスを取るのです.

週末のおやつ作りは,親子の親密な時間,親子の相互の交流を通して,

家族になる大切な作業のひとつです.

週末のおやつを作りには,子どもの健康と成長のために必要な親子の親密な交流を

促す意味もあります.



1件のコメント

1 Comment


真紀 飯島
真紀 飯島
May 07

”休日のおやつ作りを通して忙しい平日とのバランスを取る” 多くのお母さんたちがそうしていると思います。 我が子のため、自分のために;)


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