家族の食事
2025/01/20
友人の百合さんがインタビューで毎日の食事について話してくれました.
結婚後,彼女の食事,生活,人生についての考え方や姿勢が変化していることがわかって
面白いインタビューになりました.
あなたはどのように食事の準備をして食べていますか?
誰と食べていますか? 何をしながら食べていますか?
あなたにとって食事の準備と食べることにはどんな価値がありますか?

百合は病院で9時から6時まで勤務する作業療法士で30代後半の女性です.通勤時間に合計3時間かかるので忙しく過ごしていました.両親と住んでいたので,料理や家事は母任せでした.
百合は結婚した時に仕事を続けることに決めていました.両親から自立したので,彼女は家事をこなさなければなりません.百合は新居から通勤に片道2時間半かかるようになりました.あまりにも忙しくて,新居を調える時間はありません.さらに,百合の夫は12時間勤務です.二人のタイムスケジュールはなかなか合いません.そんなすれ違い気味のスケジュールの中で,二人はどのように新生活を一緒に作ることができたのでしょうか?
百合は,夕食の時間は限られているけれど,二人が向かい合って過ごせることに気づきました.百合にとって貴重な時間です.でも,百合の通勤時間が長いために,夕食の準備に間に合うように帰宅することができません.そこで,百合は夕食の献立をカレーライスに決めると,夫にメールを送りました.ご飯を炊いて,牛肉,じゃがいも,玉ねぎを一口大に切り,肉と煮てくださいと頼みました.夫は百合の指示通りに調理を始め彼女の帰宅を待ちました.百合は帰宅すると,カレーを仕上げ,二人で協力して作ったカレーをおいしいねと言いながら食べるのがとてもうれしかったと話してくれました.百合は,おいしいねと言いながら,幸せを感じ,安心し,満足していました.すれ違い生活の中で,夕食の時間は百合がリラックスして夫と話せる貴重な時間となりました.
百合と夫は,食事をしながら,新しい扇風機を購入する予定を立てたり,来月の電気光熱費のために節約しようと決めたり,リビングルームやキッチンの模様替えについて話しました.百合は夫の音楽の好みについて聞き,今世界中で起こっていることについて夫がどう考えているのかを知ることができました.
さらに,百合は食事の話を続けました.夕食は内容が贅沢なことも質素なこともあり,楽しいこともそうでもない時もあります.満足できることも不満足なこともあります.このような夕食を積み重ねて,二人は親しくなり馴染んでいきます.百合は,こうやって夫と食事を繰り返し,食べ物の経験を積み重ねながら家族になるんだと言いました.
百合が子どもだった頃,休日になると,母は何が何でも家族全員を食卓につかせて一緒に食事をしようとしました.平日は家族がみんな仕事や学校でそれぞれに忙しいので,みんなが食卓について一緒に食事をすることはできません.母は兄が寝ていると,百合に兄を起こさせ,父も妹も兄も百合もみんなが食卓に揃っていると,母は満足そうだったと百合は話しました.そして,百合は,母が家族を作ったのと同じように,自分が夫と家族になろうとしているんだなあと,うれしくなりました.
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