居場所をつくる
更新日:12月1日
2024/11/26
知り合いのアーサーは33歳のアメリカ人で,日本人の妻と子供たちと東京に住んでます.彼は,賢く,温かい雰囲気の人で,日本人相手に10年以上英語を教えています.
アーサーは彼の人生の物語を話してくれました.小さい頃は友達がいなかったので,
寂しくて仕方なかった.自分の世界を作りたかった.と話してくれました.
4歳の時のアーサー
居場所をつくる
アーサーの両親はアメリカ人ですが,彼はドイツで生まれ,7歳までドイツで
暮らしました.
なかなか友達ができませんでした.幼稚園の友達はたった一人,
韓国系の少年だけでした.二人は,言葉が通じなかったが一緒に遊んでいました.
アーサーが7歳の時,一家はアメリカのボストン近郊に移りました.
アーサーは,アメリカ人なのに,学校ではドイツ人だからといじめられ,
友達ができませんでした.
自宅にひきこもり状態になり,テレビとゲームで過ごしました.
母親は彼を外に連れ出そうとしましたが,うまくいきませんでした.
その後転校や進学で,毎年学校が変わりました.友達はできませんでした.
両親も大変心配していました.
14歳のときに,アーサーは友達なしの引きこもり状態に我慢ができなくなり,
何とか変えようと決心しました.
高校に入学後,姉とモールに買い物に行き,新しい服をそろえ,トランプ手品の
トリックを購入し,自宅で練習しました.
新しいクラスで,アーサーが手品を始めると,クラスメートたちが集まってきた
のは.彼には印象的なできごとでした.
一方, 11歳で中学校に入った頃,漫画を描くようになりました.
ドラゴンボールが大好きでした.漫画を描くのは,ストレス解消になり,
ドラゴンボールが日本の漫画だと知って,日本に興味を持つようになりました.
アーサーは漫画を続け漫画家になるという夢を持つようになりました.
日本語を学び,漫画家修行のために,日本に行きたかったが,周囲には日本語の
教室はなかったので,独学で学び始めました.
後に,近所の大学で学ぶ日本人留学生のゆかりを家庭教師につけて,
日本語を学ぶようになりました.
アーサーが16歳のとき,ゆかりは大学を卒業し日本に帰ることになりました.
彼女の家族が,アーサーに一カ月東京でホームステイするように申し出てくれ,
その滞在中にアーサーは,日本の文化とマナーをたくさん学び.
いい人たちに出会いました.
今もその時に合った人たちに大変感謝しています.
ホストファミリーが開いたバーベキューパーティーで,ホストファーザーは,
「僕がいてアーサーがいる.これが縁だ」と何回も繰り返したのが
アーサーには印象的でした.
アーサーはその時縁についてよくわからなかったが,何か大切なことだと思いました.
絶対に,日本に帰ってこようと決心して,アメリカに戻り,大学に入学しました.
アーサーは大学在学中に毎年日本留学のために奨学金を申請し続け,
22歳で4年生の時にやっと留学が実現しました.
日本留学中の1年間に,英語を教え始め,YouTubeを始めました.
婚約者もできました.
将来は,日本でビジネスをするつもりで一度アメリカに帰り、大学を卒業しました.
一年半後に,東京に帰って,結婚しました.
東京でビジネスを続け,今に至ります.
アーサーは,縁を意味するconnect を使って,自分の会社をIU Connectと名付けました.彼は,日本人の生徒さんが英会話を通して世界中の人たちとつながるように支えています.彼はこの仕事が大好きです.
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