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  • odawaraetsuko1

犬を飼うという作業

   2024/2/26

前回は,ジムの犬を飼う経験が,どのようにジムのウェルビーングを高めたか

を書きました.

犬を飼うことは,ジムの大切な意味のある作業のひとつでした.

今日は,犬を飼うという作業のひとつの見方をお伝えしたいと思います.

作業の三つの角度,

犬を飼うという作業の形態,

その作業の機能,

その作業の意味から見ていきたいと思います.

犬を飼うという作業をオキュペイショナルピクチャーで見る(俯瞰する)

ために,ジムの状況を見てみましょう.


犬を飼うという作業





状況

ジムはカリフォルニア在住70歳の退職者で,

8年前にジャクソンというシーズー犬を引き取り,

相棒として一緒に大変充実した生活を送りましたが,

7年後にジャクソンが亡くなりました.

ジムジャクソンをなくし,落ち込んでしまいました.

ジムにとってジャクソンの喪失が環境からの挑戦でした.

訳一年後,一緒に暮らすために新しいシーズー犬を探し始めました.


作業の形態:

ジムは高齢の虐待の経験があるシーズー犬ジャクソンを保護しました.

ジャクソンは慣れるのに時間がかかったが,ジムに懐き,

24時間一緒にいるようになりました.

ジムはジャクソンを世話し,交流し,充実した生活を送りました.

ジャクソンが7年後に亡くなると,喪失のせいで,ジムは健康と

ウェルビィーイングを損ないました.

しかし,11か月後に,殺処分の予定だったシーズー犬を

保護することにしました.

ジムはこの犬をデイジーと名付け,一緒に生活し始めました.


作業の機能:

犬を飼うことは,一緒に日々を過ごすことです,

犬を飼うには,餌やり,ベッドやおもちゃの準備,体の手入れ,散歩,

さらに必要によっては,検診と治療の責任があります.

相棒として犬と生活することは,物理的な活動も心理的な活動も含まれます.

犬は群れをなす動物なので,もしあなたが犬を飼うと,あなたに懐き,

あなたを信頼しようとする,忠実な相棒を持つことになります.


ジムはジャクソンに食事と世話付きの良い生活を提供しました.

ジャクソンはジムに懐き,24時間一緒に過ごしました.

もともと社交的でないけど動物好きな高齢男性にとって,よい時も悪い時も

一緒にいるよい相棒になりました.

このような犬がジムに他の人々と笑い触れ合う機会を与えてくれたのです.

犬を飼うことが,ジムの身体的,心理的なウェルビィーイングを促したのです.

ジャクソンと一緒に生活するために,ジムは日常の作業に配慮する一方で,

ジャクソンとの生活がジムを支えていたので,その喪失は

彼のウェルビィーイングを大きく損なうことになりました.

その喪失がその時の環境からジムへの挑戦となりました.


ジムはかなりの間落ち込みましたが,結局新しい犬を保護することに決め,

ジャクソンと同じ犬種の犬との生活を開始しました.

ジムはウェルビィーイングを高めるために,新しい犬との生活を始めることで,

環境の挑戦にパンチを返し始めました.

ジムはジャクソンと生活した経験から,犬との生活がウェルビィーイングを

高めることを知っていたので,この相棒の力を自分のために役立てました.


作業の意味:

愛犬と生活することは,ジムにとって,よい時もつらい時も共に生活し,

支え合うことを意味します.

ジムは愛犬を亡くした時,しばらく落ち込んでいましたが,

犬と一緒にいることの自分にとっての意味と重要性を知っているから,

新しい犬を飼うこと決めました.

ジムは環境からの挑戦に積極的に適応するために,この挑戦にパンチを返しました.

デイジーとの生活は,ジムにとって,ウェルビィーイングを高めてくれる

相棒とのすばらしい生活の始まりを意味します.

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