裁縫
更新日:4月16日
2024/04/15
私はインタビューで母のことを話しました.母弥生は裁縫に親しんできた世代です.今日は,母が好きな裁縫について書きます.次回はどのように裁縫が今の母を支えているのかを作業の見方でお伝えします.
私の母(右)と親友の順子さん
裁縫
弥生は90代女性で娘と生活しています.
最近弥生はいろいろなことが難しくなりつつあります.
料理や洗濯は娘に任せて,皿洗いと洗濯物を畳むのは頑張っています.
身のまわりのことははほぼ自分でするが,生活には娘の助けが必要です.
家では,裁縫や読書をよくします.ひとりの外出は困難です.
週に3回デイケアで,人々に会っておしゃべりすること,ゲームなどの活動,
温泉を楽しみにしています.
弥生は元々社交的な性格で集まりが好きで,友達付き合いを楽しんできました.
最近は友達や同年代の親せきがどんどん亡くなるか外出ができなくなり,
会えないのを寂しがっています.
弥生が若い頃は女の人が洋裁学校に行くのが流行っていました.
弥生も結婚前に洋裁の技術を学び,子どもたちが小さい時は子供たちの
ワンピースやシャツを作っていました.弥生はおしゃれにも興味があり,
以前はスーツやワンピースを誂えるのを楽しみにしていましたが,
今は簡単な服を通販で買います.デイケアでは素敵な格好をしている
と褒められます.
お手製のシュシュ
裁縫は今も楽しみです.ミシンをかけて服を作ることはもうできないが,
自分の服の直しや小物つくりを手縫いで楽しみます.
ズボンのウエストがきつくなると,スナップやホックを付け直すか,
ウエスト部分を付け替えます.娘のエコバッグが使いやすいように持ち手を
長く丈夫なものに付け替えました.ヘアアクセサリーのシュシュを
色とりどりの布で作り,デイケアのスタッフや知り合いにあげました.
お友達はたくさんいたけど,今も会って楽しめるのは順子一人になりました.
順子とは,子どもたちが幼稚園で一緒だった頃からの友人で60年の付き合いです.
最近は,弥生と娘は順子を月1回ランチに呼んで,三人で食べて,飲んで,喋って
楽しんでいます.
順子もいろいろ体の不調があるので,出かけてくるのは大変になっているが,
楽しみに出かけてきます.
食事中は,昔話,体の不調や子どもたちの愚痴,近況で盛り上がります.
ランチの後は,弥生が順子にお直し作品を見せるのがお決まりです.
最初の写真は,二人で弥生が直したジャケットについて話しているところで,
昔はやった流行や思い出話が際限なく出てきます.
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