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ユズ

  • odawaraetsuko1
  • 4 時間前
  • 読了時間: 2分
父とユズ
父とユズ

友人の美里さんがインタビューで、父親が愛犬を亡くして落ち込んでいたが、新しく子犬を飼い始めて大変元気になったという話をしました。美里さんは40代女性で、夫と暮らし、時々実家の両親を訪ねます。父は現在80代です。ずっと会社で技術者として働き、60代に自営業に転向し、徐々に仕事を縮小し、80代で退職しました。


父親が60代後半から80代にかけて、実家には、あんずという名の柴犬がいました。父親はいつもあんずの食事の世話をして、朝、夕に散歩に連れて行きました。父は美里さんの妹の結婚式のスピーチで、あんずを末娘と呼んでいました。悲しいことに、あんずが17歳で亡くなると、父は一日中家にいて、まったく外出しなくなりました。元気がなく、テレビの前でボーと過ごし、「寂しい」と弱音を吐くようになり、家族は心配しました。


美里さんと妹は、新しく犬を飼うことを提案しましたが、父親は全く興味を示しません。しかし、美里さん、妹、母は、とにかく世話がしやすく、フレンドリーと言われるトイプードルを飼うことに決めました。生後3か月のトイプードルが家にやって来ると美里さんと妹はこの子犬にユズと名づけました。父親は何も言わずすんなりとトイプードルの世話を始めました。父は常に幼いユズの体調に合うように室温を管理し、成長に合わせて食事の世話をこなしました。ユズが粗相をすると、おしっこウンチの場所を教え、しばらくすると、朝昼の散歩をはじめ、さらに夕方にも散歩に連れて行きました。父はユズと一緒にTVを見て、おもちゃで遊びました。父とユズは一日中一緒に過ごし、夜にはユズは父の寝室にあるケージで寝ることが日課になりました。


父親はユズの世話で忙しくなり、ユズが“遊ぼうよ”と足元で甘えると、うれしそうに膝にのせて笑顔をみせます。さらに、父はユズと散歩に出て、近所の人たちとも話すようになりました。家族は、長い間見せなかった父の笑顔をよく見るようになりました。寂しがり、落ち込んでいた父が新しく来た子犬のおかげで元気になったことをとても喜んでいます。



 
 
 

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