レミゼラブルを聴く
- odawaraetsuko1
- 1月16日
- 読了時間: 3分

友人の麻美さんはクラシックやミュージカルのライブコンサートに行くのが大好きです。 インタビューで、ミュージカルのレミゼラブル鑑賞の経験について話してくれました。
麻美さんは、音楽を聴いていると、まるで自分の体が音の中に浮かんでいるように快く感じ、日頃抑え込んでいる感情から開放され、満たされた気持ちになると言いました。彼女にとって、忘れられない作業です。
麻美さんは30代後半の女性。フルタイムの医療従事者です。母親の希望で幼少期からエレクトーン,ピアノのレッスンを受け,中高ではブラスバンドに属し,いろんな楽器を演奏してきました。技術を磨き,演奏会でやり遂げることを目指して、莫大な時間とエネルギーを練習につぎ込んできましたが、練習は厳しく,メンバー間の競争も激しいものでした。つねに一生懸命だったが、気持ちを張り詰め、緊張していました。音楽はずっと好きでしたが,演奏を楽しむことはあまりなかったと、今は思います。麻美さんはもう演奏はしません。今は、クラシックやミュージカルの演奏を聞くのがかけがえのない作業です。
麻美さんはミュージカルの会場に到着すると、演奏が始まる瞬間を期待と緊張で待ちます。初めの音が聞こえるとホッとし、全身全霊で音を浴びにいきます。演奏をしいていると、会場全体が音に包まれ,自分の身体がその中に浮かんでいるような感じがします。とてもよい気持ちです。音と一体となりだんだんと興奮してゆきます。やがて、興奮は最高に達し,スッーと抜けてリラックスする瞬間がやってきます。麻美さんは水の中を漂うように,音に身を任して,繰り返しやってくる緊張した波と静かな波を楽しみます。また,ジェットコースターのように激しく変化する感情の波を楽しみこともあります。一方、静かになって,何も感じずに涙を流すこともあります。麻美さんは音楽を聴くことを、ただ聞いていると言うより,何かと一緒に頑張っている,何かに集中している経験だと話しました。
麻美さんにははっきりしたお気に入りの楽器の音色や歌手の声があります。ミュージカルを鑑賞していても、麻美さんにはミュージカルのお話は気になりません。彼女が積極的に楽しんでいるのは、演奏される楽器の音色と歌手の歌声そのものです。
演奏が終わると,麻美さんの腰や肩は強張り痛みを感じます。疲れ切っています。帰りはゾンビのようにフラフラ歩くが,深い満足感が残ると話しました。彼女はこの鑑賞後の満足感が忘れられないので、しばらくするとまた行きたくなるのです。大切な作業だと麻美さんは言いました。
麻美さんは日常生活では仕事をこなすために、しばしば感情を抑えています。感情のスイッチをオフにしているために、大切なことに気づけないことが残念だと思っています。お気に入りのミュージカルやクラシックの音色や歌手の歌声を聴くと、いろんな快感を感じ、いつも抑え込んでいる感情を開放して自分に戻り満足になり、元気になるのです。


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