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作業としての家族の交渉

  • odawaraetsuko1
  • 4月23日
  • 読了時間: 4分

前回,95才の母親を診察に連れて行ったときの話をお伝えした。医師は「足首までのギプス固定」を提案したが,私は母が安全に歩けなくなると反対した。次に医師は入院を提案したが,私はそれを受け入れずに,「金属板と包帯を使った固定」をお願いした。結局,医師は,私のアイデアを受け入れた。母は安全に歩き,当たり前の生活を続け,骨折は治癒した。我々の医師は,母に安全に歩いてほしいという家族の希望を受け入れて,母の健康とウェルビーングを守ってくれたという話でした。

ところで,皆さんは家族を診察に連れて行くことはありませんか?

誰を連れて行きますか?

お医者さんに,何を,どのように話しますか?

今日は「私が家族のために交渉する」という作業を以下の角度から分析する見方を伝えたいと思います。

作業としての「家族の交渉」の形態,

その作業の機能,

その作業の意味

「家族の交渉」を大きな視点で(俯瞰して)見るために,私が母のために交渉する経験を想像しましょう.私の状況と環境からの挑戦も見てみましょう。


作業としての家族の交渉


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状況:

95歳の母親が転倒し,右足に激しい痛みを訴えたので,私は整形外科に連れて行った。医師は第5趾の骨折と診断し,母の右足を足首までギプスで固定しましょうと言った。私は母の治療について医師と交渉した。

挑戦:私にとって母親の骨折と治療が環境の挑戦だった。

医師と私は,母親の骨折の治療法について意見が一致しなかったので,よい治療方針を見出すために交渉することになった。


作業の形態:

私は,母親を整形外科に連れて行き,母に起こったことを医師に話した。

医師は診断に基づいて,足首までのギプス固定を提案した。

私は医師に母はギプスを付けて,安全に歩けるかと質問した。母親はそれまでに何回も転倒していた。

そこで,医師は母に入院を勧めた。

しかし,私は,母の入院は避けたかった。過去の入院で母は意識が混乱し,いろいろ問題が出て,入院が長引いたことがあった。私は医師の提案を断った。そして,母が歩けるように,金属板と包帯を使って母の右足を固定するように頼んだ。

医師は,私たちを前に長い間思案したが,結局,私の申し出を受け入れ,母の足を包帯で固定した。母は安全に歩き,それまでの幸せな生活を続け,母の骨折は治った。我々は母が普通の生活を続けられるようにサポートしてくれた医師に感謝した。


作業の機能:

よい治療にたどり着くために,私はその医師と交渉した。

交渉の間,私は医師が出した提案について質問し,母に何が必要なのかをはっきりと述べた。私は彼の提案に反対意見を述べ,自分のアイデアを丁寧にのべた。できる限り説明を加えた。私は医師に,母にとって普通に生活することが大切であることを理解してほしかった。私の提案する治療を試してほしかった。

この交渉を通して,医師は母が転倒しやすいこと,もしギプスを着けたら,安全に歩くのはむずかしいことを理解した。次に,医師は入院を勧めたが,我々がそれを必要としていないことを理解した。さらに,医師は,家族は母親が安全に歩けることを望み,そのために簡単な治療法を提案していることを理解した。彼が最初に提案した治療法とは異なるものだったが,医師は家族の提案を受け入れた。

交渉の結果,両者が納得する治療法に到達することができた。さらに,母は治療中も,我々が期待したように普通の生活を続けることができた。

この交渉は,医師が脆弱な老人の状況を理解し,家族の提案に耳を傾けることを可能にした。その結果,家族のニーズに合う治療法に到達した。交渉は,老人の健康とウェルビーングを促進するようにサポートした。


作業の意味:

私の交渉の目的は,高齢の母親の健康とウェルビーングを守るためだった。私は母親の状態をよく知っているので,足首までギプスを装着したら,母親は安全に歩けずに転倒するだろうと容易に想像することができた。入院によって母が今までの生活を失うことも簡単に想像できた。交渉の目的は,母が安全に歩けるような治療をしてもらうことだった。

家族が治療場面で医師に対して,反対,疑問,新たな提案を出すのは難しい。しかし,私は医師の提案を受け入れられなかったので,医師に母の状態を理解してもらい,家族の希望に合う治療をしてもらうことが必要だった。私は交渉を通して,この医師を信頼できると単が得たので,思い切って,金属板と包帯を使った治療を提案した。私はこの挑戦を乗り越えるために他の手段は思いつかなかった。


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