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書道という作業

  • odawaraetsuko1
  • 8月18日
  • 読了時間: 3分

                                 2025/08/18

前回は由紀の書道の経験についてのストーリーを書きました。日本では書道はみんなが子どものときから親しむ作業です。由紀は幼い時からずっと書道を続け,高校時代に最も打ち込んでいた。今は忙しくてなかなかその時間はとれないが,今でも書道は彼女の生活に大いに影響がある。日常生活で心配事や問題がおこったとき,由紀は書道をすると気持ちが落ち着き,これらの挑戦に対処できるようになると話してくれた。

今日は,以下の角度から,作業としての書道の見方についてもっとお伝えする。 

作業としての書道の形態

              その作業の機能

              そしてその意味

書道を広い作業のイメージで見る(俯瞰する)ために,由紀が書道をしているところを想像してみましょう。

イメージ:書道の練習
イメージ:書道の練習

書道という作業 


状況:書道は伝統的な芸術活動であり,ほとんどの日本人が小中学校で学ぶ。多くの人々は,書かれた文字にはその人の生き方や性格が反映すると信じている。

由紀は病院に勤務する20代前半の女性である。幼少期に書道を始め,大学卒業まで塾やクラブで練習してきた。現在も時々写経をする。

イメージ:専用の筆,紙,インク
イメージ:専用の筆,紙,インク











作業の形態書道は,専用の筆を使って,専用のインクで専用の薄い紙に文字を書く。通常の練習では,書き方のルールに従って,伝統的なお手本にある文字を真似て書く。お手本の文字の形,大きさ,太さ,角度を正確に真似るために,書くことに集中することが必要である。

由紀は幼少期に書道塾に通い始め,大学を卒業するまで,書道クラブに所属した。もっとも打ち込んでいたのは高校時代で,授業の後いつも部室で古典作品を繰り返し練習した。作品展に出品することも,クラブの仲間と書道パフォーマンスを披露することもあった。仕事についてからは,以前のように頻繁に書くことはなくなったが,時に写経をする。


作業の機能:書道では,注意深く筆を動かし,書くことに集中することが必要である。古典作品を繰り返し真似て書くうちに,他のことはどこかに消えて,書くこと自体に集中するようになる。そうすると,気分が落ち着く。書道を通してマインドフルな状態になり,周囲のことを考えられるようになる。由紀は心配事があっても,書くことでマインドフルになり,現実生活の問題に対処できるように支えてくれるという効果がある。最近由紀は仕事で忙しくて書道をする時間はないが,書くことを利用する。つまり困りごとや心配を書き出すだけで心が落ち着いて,次になすべきことを考えることができる。

さらに,書道を通して,由紀は自分を理解するようになった。つまり,うまく書けるときもそうじゃない時もあることに気づいた。また,書く努力を積み重ねることは,書道のスキルを上達させるだけでなく,由紀の人間としての成長の助け,自信になり喜びになった。


作業の意味:由紀にとって,書道は努力を積み重ねることである。それは,書道のスキルを上達させ,由紀はそのスキルと人間としての成長に自信を持つ。書くことは,由紀が心配事や問題に対処できるように落ち着かせてくれる。

書道のおかげで,自分は何者なのか,何者だったのかを教えてくれる。書道のおかげで,スキルだけでなく,人間として成長したことがうれしい。


由紀の写経作品
由紀の写経作品

 

 
 
 

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