片づけという作業
- odawaraetsuko1
- 5 日前
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前回は友人のアイニが話してくれた片づけの話を書きました。片づけが大切なのは分かったけど,どうしてアイニにとって部屋の片付けがそんなに大切なのでしょう? 今日は,作業としての片づけの見方を以下の角度からお伝えしたいと思います。
作業としての片づけの形態,
その作業の機能,
その作業の意味。
片づけを俯瞰する(大きな作業の図で見る)ために,アイニが片づけているのを想像してみましょう。



状況:アイニは両親と兄弟と一緒にシアトルに住む20代の学生,看護助手を目指している。アイニはきれい好きである。以前に叔母と一緒に部屋を使っていたときに,部屋の片付けは大切であることと,部屋の片づけ方を学んでいた。
作業の形態:月曜から金曜日まで,アイニは早朝から昼過ぎまで授業と実習,午後は自宅で課題や試験の準備に忙しい。月曜日,アイニの部屋はきれいで片付いている。平日は部屋を片付ける暇はないので,部屋は散らかってくる。徐々に服や本が床やベッドに散乱し,洗濯かごもあふれた状態になる。幼い弟がいたずらで彼女の持ち物を別な所に動かすので,必要な時に見つからないこともある。授業のために必要な本や資料を間違って持っていくこともある。散らかった部屋は彼女の生活に困った影響を及ぼすことになる。アイニは自分の部屋にいるのに落ち着かず,イライラしてくる。掃除をしたくなってくる。週末,アイニは片づけに2時間から4時間かける。洗濯し,掃除機をかけ,クローゼットと机を拭き,服や本を整理する。特に,重要なことは授業で使う本や資料はきちんと整理することである。これで,アイニは新しい週の準備ができる。
作業の機能:アイニの部屋は日常ルーティン,学業,休養のために大切な場所である。毎週末に部屋の掃除をするので,週の始め,この大切な環境は整っている。しかし,平日の間,学校のスケジュールで忙しいため,きちんとしておくことは難しい。週の後半には散らかって,アイニの生活にいろいろな支障を及ぼす。アイニは部屋にいても落ち着かなくなる。居心地が悪くなる。必要な時に自分の物が見つからないことがある。部屋がきれいにかたづいていると,勉強や授業の準備がうまくいく。部屋が散らかっていると,アイニの生活は効率的に進まないし,落ち着かなくなる。アイニはこんな混乱した環境では先に進めないと感じる。そこで,アイニの片づけスイッチが入る。週末に時間をかけて,洗濯,掃除,部屋中の物を整理整頓する。掃除や整頓しながら,アイニは,来週の予定や今後のことを考える。片づけが終わると,アイニの部屋は通常モードに戻っている。アイニの心も大切な生活環境も整う。そうすることで,気持ちがリフレッシュし,来週の準備が整う。定期的に生活環境を調えることで,我々は快適に過ごせる。さらに,生活環境だけでなく,心を調える助けになる。勉強を含む生活の生産性を積み重ね,将来のキャリア推進を後押ししてくれる。
作業の意味:片づけとは,アイニにとって生活がしやすくなる,落ち着く,次の週の準備ができるということである。つまり,その意味づけは,生活環境と考えを調えることである。部屋の片づけは,生活環境を調え,考えや心を調えながら,生活を将来に向かって進めることである。将来のキャリア構築も支える。
